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WSJT-X・JTAlertとつないで起動する
WSJT-X のデコード結果を、JTAlert と通知スクリプトの両方が受け取れるようにし、起動用のファイルを作って、本番どおりに動かします。
WSJT-X の送り先をマルチキャストにする
WSJT-X の初期設定(127.0.0.1)では、デコード結果を1つのソフトにしか渡せません。複数のソフトが同時に受け取れる「マルチキャスト」に変えます。WSJT-X の「設定」→「Reporting」タブで、次のように設定します。
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| UDPサーバー | 239.255.0.1 |
| UDPサーバーのポート番号 | 2237(変更なし) |
| データ送出インターフェイス | loopback_0 |
| マルチキャストTTL | 1 |
JTAlert は起動時に WSJT-X の設定を読み込むので、JTAlert 側でアドレスを設定する必要はありません。同じ PC で2つ目の WSJT-X を動かす場合は、そちらを 239.255.0.2・2238 のように分けます。
設定を変えたあとは、JTAlert を完全に終了する
JTAlert を閉じても、画面右下のタスクトレイに残っていることがあります。そのまま起動し直すと「2nd Instance」になり、WSJT-X の起動を待ったまま止まってしまいます。タスクトレイも含めてすべて終了してから、起動し直してください。
JTAlert の判定をバンドごとにする
JTAlert の「Settings」→「Wanted DXCC」の「Tracking」を「By Individual Band」(バンドごと)にします。通知スクリプトと同じ考え方にそろえておくと、JTAlert の画面の色分けと通知の判断が食い違いません。
起動用のファイルを書き換える
C:\dxcc-pilot\start_dxcc.bat を右クリックし、「編集」(または「プログラムから開く」→「メモ帳」)で開きます。書き換えるのは次の行だけです。
set HAMLOG=C:\Hamlog\HAMLOG.hdb
画面3で確かめた HAMLOG のデータファイルの場所に書き換えて、上書き保存します。WSJT-X の設定を上の表と違う値にした場合は、--group と --port も同じ値にします。
デスクトップから起動できるよう、start_dxcc.bat を右クリックし、「その他のオプションを確認」→「送る」→「デスクトップ (ショートカットを作成)」を選びます。
起動の順番
起動は、必ず次の順番にします。受信機を後から起動すると、WSJT-X に受信音が届かないことがあります。
SDRconnect または無線機 → WSJT-X → JTAlert → start_dxcc.bat
受信できているか確かめる
初めての起動では、デコードを受け取れているかを画面で確かめます。コマンドプロンプトで次のように実行します(HAMLOG の場所は書き換えてください)。
cd /d C:\dxcc-pilot python dxcc_notify.py --site home --debug-udp --hamlog "C:\Hamlog\HAMLOG.hdb"
起動すると、次のように表示されます(数字は例です)。
dxcc-pilot 版 1.0.0 自局のコールサイン: JA1ABC listening 239.255.0.1:2237 bands=['10m', '12m', ...] log total: 1520 entity-band pairs 開始のメールを送りました
WSJT-X がデコードするたびに、その行が画面に流れれば、すべての経路がつながっています。同時に、スマートフォンには開始(START)のメールが届きます。確かめられたら Ctrl+C で止めます。止めると、終了(STOP)のメールが届きます。
以後は、--debug-udp を付けずに、デスクトップのショートカットから起動します。
「0.0.0.0 で参加できませんでした」と表示されたとき
スクリプトは2つの受信経路を用意しており、使わない方の案内です。もう一方の経路(ループバック)で受信できていれば、問題ありません。
初めての起動で Windows のファイアウォールの確認画面が出た場合は、「プライベートネットワーク」での通信を許可してください。
ここまでの確認
- 起動画面に「listening」と表示され、デコードの行が流れる。
- 開始(START)のメールと、Ctrl+C で止めたときの終了(STOP)のメールが届いた。